小児矯正

お子さまの矯正治療について

お子さまの矯正治療について

「小児矯正」は、大人が行う矯正治療とは異なるポイントがあります。

※一般的な矯正治療について(内容・装置の種類・治療の流れなど)は、
「矯正歯科」のページをご参照ください。

小児矯正の重要性

お子さまの歯並びや顎の形が悪い状態は、咬み合わせ・発音・咀嚼・見た目の印象に悪影響を及ぼすことがあります。

小児矯正は、これらへ早期にアプローチし正常な形に整えていくというものです。

さまざまな改善が期待できるものであり、大人になってからのお口の健康維持にもつながっています。

当院の小児矯正

当院の小児矯正

当院は、お子さまへのワイヤー矯正にもご対応していますが、小児矯正では成長期の口腔機能に特化したさまざまな「マウスピース型矯正」を推奨しています。
小児用は一般的なマウスピース型矯正のように1日中装着したり、ワイヤー矯正のように痛みを伴ったりというリスクが少なく、お子さまでも継続しやすいのが大きな特長です。
口腔内スキャナーを用いて歯や骨の状態を迅速に確認できるため、従来のような型取りでお子さまに負担をかけることがなく、精密な診断・治療が可能です。

マウスピース型矯正の特徴

メリット
  • ・取り外しが可能
  • ・装置が目立ちにくい
  • ・食事が制限されない
  • ・取り外しができるため、スポーツや体育の授業でもけがの心配がない
  • ・歯磨きができるためよい衛生状態を保ちやすい
  • ・金属アレルギーでも使用できる
デメリット
  • ・装着時間を守らないと効果が出にくい
  • ・お子さまのやる気とご家族の協力が必要
  • ・取り外しができるため紛失のリスクがある

マウスピース型小児矯正の種類

マイオブレース

医療用シリコンでできた柔らかいマウスピース型装置を、日中1時間と就寝時に装着し、並行して、顎の成長をサポートするトレーニング(筋機能訓練)を行います。

対象年齢
5~10歳前後(主に乳歯列期~混合歯列初期)
治療期間
1〜3年程度(発育段階による)
通院回数
月1回程度
費用
55,000円(税込)(自由診療)
メリット
  • ・呼吸や舌の癖など「原因」にアプローチ
  • ・取り外し可能で衛生的
  • ・永久歯の歯並びにも良い影響が期待できる
デメリット
  • ・毎日1〜2時間の装着+就寝時が必要(本人の協力度が重要)
    効果に個人差あり

プレオルソ

ホリウレタンのマウスピース型装置を、日中1時間と就寝時に装着して歯を移動させ、主に、出っ歯や受け口(反対咬合)といった咬み合わせの乱れを改善します。

対象年齢
3〜10歳前後(混合歯列期)
治療期間
1〜2年程度
通院回数
2~3週間に1回程度
費用
55,000円(税込)(自由診療)
メリット
  • ・比較的安価で始めやすい
  • ・睡眠時メインの装着で生活に支障が少ない
  • ・顎の成長をサポートし、将来の矯正が軽減されることも
デメリット
  • ・症例によっては対応できないこともある
  • ・本格的な歯列矯正が別途必要になる場合あり

インビザライン・ファースト

主に、乳歯が永久歯に生え変わる「混合歯列期」に、お子さまの顎や骨の発育をコントロールし、歯並びを整えながら、同時に顎が理想的な大きさになるようサポートします。

マウスピース型矯正装置では米国・インビザライン社が開発した、小児矯正用マウスピース型装置を提供しています。

対象年齢
6〜10歳前後(混合歯列期)
ただし、インビザライン・ファースト(※)ができるかどうかは残っている乳歯の数で決まるため、年齢よりもお子さまの歯の状態がポイントになります。
治療期間
1〜2年程度
通院回数
1ヶ月に2回程度
費用
550,000円(税込)(自由診療)
メリット
  • ・透明なマウスピースで目立ちにくい
  • ・細かな歯の移動にも対応可能
  • ・通院回数が少なめで済む
デメリット
  • ・自費診療かつ高額になりがち
  • ・装着時間(1日20時間以上)が必須

(※)未承認医薬品について